「軽いボードゲームには慣れてきたから、もう少し考えるゲームを遊びたい」「でも、いきなり何時間もかかる重いゲームは不安」という方に向けて、1〜2時間でしっかり満足できる中量級ボードゲームを10作品厳選しました。
海外の大手ボードゲームサイト「BGG(BoardGameGeek)」で評価が高く、日本語版が手に入る作品だけを選んでいます。中量級は、ルールは覚えやすいのに、作戦の立て方次第で結果が大きく変わる、ボードゲームの面白さが一番詰まったジャンルです。1時間前後で遊べる作品と、じっくり1〜2時間遊べる作品に分けて紹介します。
目次
中量級ボードゲームの選び方
中量級といっても、1時間前後で終わる作品と、1〜2時間かかる作品があります。平日の夜や、軽いゲームと組み合わせて遊ぶなら1時間前後、休日にじっくり遊ぶなら1〜2時間の作品がぴったりです。
1時間前後平日の夜にも遊べる
or1〜2時間休日にじっくり楽しめる
中量級には、カードを集めて自分の山札を強くする「デッキ構築」や、コマを置いて行動を選ぶ「ワーカープレイスメント」など、代表的なシステムがあります。気に入ったシステムが見つかると、次のゲーム選びもぐっと楽になります。
デッキ構築山札を育てる楽しさ
orワーカープレイスメント行動を取り合う駆け引き
長く遊ぶゲームだからこそ、テーマやイラストが好きかどうかも大切なポイントです。鳥や動物、レース、古代ローマなど、自分や一緒に遊ぶ人が「やってみたい」と思えるテーマを選ぶと、ルールを覚えるのも楽しくなります。
かわいい・美しい誰でも手に取りやすい
or本格的なテーマ世界観にどっぷり浸れる
タイプ別ラインナップ早見表
| 作品 | 対象人数 | プレイ時間 | 対象年齢 | 定価(税込) |
|---|
| ウイングスパン | 1〜5人 | 約40〜70分 | 10歳以上 | 7,700円 |
| ヒート | 1〜6人 | 約60分 | 10歳以上 | 10,450円 |
| フォレストシャッフル | 2〜5人 | 約40〜60分 | 10歳以上 | 5,500円 |
| ドミニオン | 2〜4人 | 約30分 | 14歳以上 | 5,940円 |
| ロール・フォー・ザ・ギャラクシー | 2〜5人 | 約45分 | 13歳以上 | 8,360円 |
| アルナックの失われし遺跡 | 1〜4人 | 約30〜120分 | 12歳以上 | 9,900円 |
| エバーデール | 1〜4人 | 約40〜80分 | 10歳以上 | 11,000円 |
| ワイナリーの四季 | 1〜6人 | 約45〜90分 | 13歳以上 | 7,920円 |
| コンコルディア | 2〜5人 | 約100分 | 13歳以上 | 8,140円 |
| クランク!カタコンベ | 2〜4人 | 約45〜90分 | 13歳以上 | 11,000円 |
①【1時間前後】ほどよい遊びごたえ!1時間前後で楽しめる中量級
『ウイングスパン』は、さまざまな鳥のカードを自分のボードに並べ、鳥たちが集まる保護区を作っていくボードゲーム。森・草原・湿地の3つのエリアがあり、鳥を置くほどそのエリアで行うアクションが強くなっていきます。鳥カードにはそれぞれ特殊な能力があり、能力どうしがつながると一気に餌や卵が増えることも。軽いゲームに慣れてきた人が「もう少し考えるゲームを遊びたい」と思ったときに、最初に手に取ってほしい1作です。2019年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞作です。
良い点- 鳥が増えるほどアクションが強くなり、ゲームが進むほど手番が気持ちよくなっていく
- 美しいイラストと本物の鳥の豆知識が書かれたカードで、テーマに入り込みやすい
気になる点- ほかの人への邪魔はほとんどなく、ワイワイした対戦感は薄め
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
初めて遊んだボードゲームからずっと、いちばんのお気に入り
エンジン作りが楽しく、最初はやめられなくなるほどハマった
選択肢の多さと作戦の幅があって、遊ぶたびに満足感がある
『ヒート』は、1960年代のF1のようなレースを舞台にしたレースゲーム。手札からカードを出して車を進めますが、コーナーごとに決められた速度を超えると「ヒート(熱)」がたまり、エンジンに負担がかかります。どこでアクセルを踏み込み、どこでブレーキをかけるかの判断が勝負の分かれ目。最大6人で遊べ、天候やコースの違いで展開も変わります。ルールはシンプルですが、ゲーマーからの評価も高い傑作です。
良い点- コーナーを限界ギリギリで攻めるスリルがあり、毎回大盛り上がり
- コースや天候のルールを加えることで、長く遊び続けられる
気になる点- 天候やコースの追加ルールまで入れると、初回は覚えることが多い
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
見た目も華やかで、ルールも覚えやすい。慣れてきたら追加ルールでどんどん奥深くなる
エンジンを限界まで回してカーブに飛び込む瞬間がたまらない
フォレストシャッフル
2〜5人約40〜60分10歳以上
『フォレストシャッフル』は、木のカードの上下左右に動物や植物のカードを差し込んで、にぎやかな森を作っていくカードゲーム。手札のカードを出すにはコストとして別のカードを支払うので、「どのカードを使い、どのカードを手放すか」が悩みどころです。同じ種類の動物を集めたり、組み合わせで得点を伸ばしたりと戦略の幅が広く、2024年のドイツゲーム賞を受賞しています。
良い点- カードを差し込んで森が育っていく見た目が楽しく、遊び終わったときの満足感が大きい
- カードゲームながら、中量級らしいしっかりした戦略性がある
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
1枚のカードをいろいろな使い方ができるのが好き。テーマも気に入っている
得点を伸ばすパズルと、手軽なエンジン作りの要素が自分にぴったり
『ドミニオン』は、自分だけのカードの山札(デッキ)を作り上げていく「デッキ構築」というジャンルを生んだカードゲーム。最初は弱いカードばかりの山札から始まり、手札のお金で場に並んだカードを買って、少しずつ山札を強くしていきます。ただし勝利点のカードは手札では役に立たないので、いつ得点を集め始めるかの見極めが重要。2009年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作で、中量級の考える楽しさをカードだけで手軽に味わえます。
良い点- 自分の山札がどんどん強くなっていく、デッキ構築ならではの成長感を味わえる
- 使うカードの組み合わせを毎回変えられ、何度遊んでも新しい作戦が見つかる
気になる点- 相手への攻撃カードが入ると、苦手な人は嫌な気持ちになることも
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
手番がテンポよく進み、カードのコンボが決まるのが楽しい
似たゲームはたくさん出たけど、この奥深さと種類の多さにはかなわない
ロール・フォー・ザ・ギャラクシー
2〜5人約45分13歳以上
『ロール・フォー・ザ・ギャラクシー』は、たくさんのダイスを振って働き手として使い、銀河に自分の帝国を築いていくダイスゲーム。全員が同時にダイスを振り、ついたての後ろで「探査」「開発」「生産」などの行動を1つずつ選びます。ほかの人が選んだ行動も全員が実行できるので、「誰がどの行動を選ぶか」を予想するのが腕の見せどころ。全員同時に進むので待ち時間が少なく、テンポよく中量級らしい作戦を楽しめます。
良い点- 全員が同時に手番を進めるので、待ち時間が少なく45分ほどで遊べる
- ダイスの目に左右されつつも、それを工夫で生かす楽しさがある
気になる点- カードに描かれたアイコンが多く、慣れるまでは意味を確認しながらになる
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
最初の説明に少し時間はかかるけど、覚えてしまえばサクサク進む
元になったカードゲームより教えやすくて気に入っている
②【じっくり1〜2時間】休日にじっくり遊びたい!満足感たっぷりの中量級
アルナックの失われし遺跡
1〜4人約30〜120分12歳以上
『アルナックの失われし遺跡』は、地図にない島に上陸した探検隊となり、ジャングルの奥に眠る遺跡を調べていくボードゲーム。カードを使って探検隊を各地に送り込み、資源や新しいカードを手に入れながら、研究を進めて得点を伸ばします。探検した先では守護者と呼ばれる怪物が現れることも。冒険映画のような雰囲気の中で、カードの使い道やコマの送り先を考える悩ましさが続く、中量級の中でも遊びごたえ十分な1作です。
良い点- 探検、研究、遺跡の発見と、得点のねらい方が多く毎回作戦を変えられる
- 冒険のテーマとシステムがよくかみ合っていて、ワクワク感がある
気になる点- 1ゲームが1時間半〜2時間ほどになることもあり、中量級の中では長め
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
ワーカープレイスメントとデッキ構築の組み合わせが見事。毎回違う展開になる
遊ぶたびに新しい発見がある、本当に素晴らしいゲーム
『エバーデール』は、森の動物たちとなって、季節が巡る中で自分だけの街を作り上げるボードゲーム。働き手のコマを置いて木の枝や樹脂などの資源を集め、建物や住人のカードを最大15枚まで街に並べていきます。カードの組み合わせで資源や得点が増えていくのが気持ちよく、立体的な「エバーツリー」がそびえる美しいコンポーネントも大きな魅力です。
良い点- 絵本のようなかわいいイラストと立体的な木で、テーブルに広げるだけでワクワクする
- 建物と住人を組み合わせる楽しさがあり、遊ぶたびに違う街ができる
気になる点- カードの効果を確認することが多く、慣れないうちは1ゲームが長くなりがち
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
娘と一緒に楽しんでいる。何回か遊ぶとテンポよく進む
かわいい見た目に反して、どのカードをいつ出すか悩ましい奥深さがある
『ワイナリーの四季』は、イタリア・トスカーナ地方のワイナリーの経営者となり、ブドウを育ててワインを造るワーカープレイスメントゲーム。夏と冬で使える場所が分かれていて、ブドウの木を植え、収穫し、ワインを仕込み、注文に応えて得点を稼いでいきます。どの季節に何人の働き手を回すかの計画が腕の見せどころ。1〜6人まで遊べ、ワーカープレイスメントの入門にもおすすめの名作です。
良い点- ブドウを植えてワインを出荷するまでの流れがわかりやすく、テーマに入り込みやすい
- 1〜6人と幅広い人数で遊べる
気になる点- 引いたカードの強さに差があり、運に左右されると感じることも
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
遊んでいるとワインが飲みたくなる。とにかく心地いいゲーム
ブドウを植えてワインを納品するまでの流れが丁寧に作られている
対立が少なく、穏やかに楽しめるのに、上手な人との差はしっかり出る
『コンコルディア』は、古代ローマ時代の地中海を舞台に、交易で勢力を広げていく戦略ゲーム。手札のカードを1枚出してアクションを行い、植民者を各地に送り込んで、都市で商品を生産していきます。最大の特徴は、行動に使うカードが、そのまま最後の得点計算の条件にもなること。ダイスなどの運の要素がほとんどなく、ルールはすっきりしているのに奥深い、ゲーマーにも根強い人気がある1作です。
良い点- ルールはシンプルなのに、カードの取り方ひとつで得点が大きく変わる奥深さがある
- 運の要素が少なく、じっくり考えた分だけ結果に表れる
気になる点- 見た目は地味めで、派手な展開を求める人には向かない
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
ルールも手番もシンプルなのに、戦術がたっぷり。まさに現代の名作
クランク!カタコンベ
2〜4人約45〜90分13歳以上
『クランク!カタコンベ』は、デッキ構築で強くなりながらダンジョンを探索し、お宝を持ち帰る冒険ゲーム。大人気シリーズ『クランク!』の新作で、探索するたびに通路のタイルを置いて地下墓地が広がっていくのが特徴です。音を立てるとドラゴンに気づかれて攻撃されるので、「もう少し奥へ進むか、そろそろ引き返すか」のチキンレースがたまりません。
良い点- タイルを置いてダンジョンが広がるので、毎回違う冒険が楽しめる
- 欲張るか引き返すかのハラハラ感があり、最後まで盛り上がる
気になる点- ドラゴンの攻撃は袋から引くキューブ次第なので、運に左右される場面もある
みんなの声BGG・SNSの声をもとに紹介
ダンジョンの奥に何があるかわからない、本物の探検気分が味わえる
準備は少し大変だけど、始まったら何回でも続けて遊びたくなる
ルールが比較的わかりやすく、テンポよく進むデッキ構築ゲーム
まとめ:中量級でボードゲームの奥深さを味わおう
中量級のボードゲームは、ルールは覚えやすいのに、作戦次第で結果が大きく変わる面白さが魅力です。迷ったら、まずは『ウイングスパン』や『ヒート』のような1時間前後の作品から、慣れてきたら『アルナックの失われし遺跡』や『コンコルディア』のようなじっくり遊べる作品に挑戦するのがおすすめです。
中量級を楽しめるようになったら、さらに考えどころの多い重量級の名作にも手を伸ばしてみてください。
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