『ニュークレウム』ルールやレビューなど総合情報!『ブラス』と『バラージ』を組み合わせたようなネットワーク構築

『ニュークレウム』の発売日や価格、BGG評価ランキング、BGAの対応有無などの総合情報をまとめてお届けしていきます。

目次

『ニュークレウム』とは?どんなボードゲーム?

引用:BoardGameGeek

『ニュークレウム』は、テンデイズゲームズから発売のネットワーク構築

原子力発電による産業革命を舞台に、覇権巡りの争いを繰り広げていきます。

本作は、1枚のタイルでアクション実行or線路敷設を選べるのがポイント。

ネットワークを拡大するためには、手元のタイルを線路として配置する=手放さなければならないため、タイミングや取捨選択が重要となります。

名作中の名作である『ブラス』と『バラージ』を組み合わせたようなシステムとなっており、本作もかなり高評価を得ています!

発売日や定価など基本情報

引用:BoardGameGeek

『ニュークレウム』の発売日は2024年1月27日。価格(定価)は税込13,200円です。

正式名称ニュークレウム
(英名:Nucleum)
ジャンル・メカニクスネットワーク構築、ハンドマネジメント、テックツリー
発売日2024年1月27日
定価税込13,200円
プレイ人数1~4人
プレイ時間60分~150分
対象年齢14歳以上
ゲームデザイナーシモーネ・ルチアーニ(Simone Luciani)、ダーヴィド・トゥルツィ(Dávid Turczi)
販売メーカーテンデイズゲームズ
公式サイトhttps://tendaysgames.shop/?pid=178916791
BGG紹介ページhttps://boardgamegeek.com/boardgame/396790/nucleum
ベストなプレイ人数は何人?

BGGによると、『ニュークレウム』のベストなプレイ人数は3人となっています。ただ、その他の人数もオススメされており、あまり人数は気にする必要はなさそうです。

ソロプレイは可能?

『ニュークレウム』は、1人でのソロプレイにも対応しています。

『ニュークレウム』のゲームデザイナーが他に手掛けた作品は?

◆シモーネ・ルチアーニさんの代表作
『バラージ』

『グランドオーストリアホテル』など

◆ダーヴィド・トゥルツィさんの代表作
『アナクロニー』
『ヴォイドフォール』など

『ニュークレウム』のルールは?公式情報をベースに要点を紹介

引用:BoardGameGeek
ルールの要点まとめ
  • ゲームの目的は、原子力技術を活用しながら勝利点を最も多く集めること。都市開発、鉄道建設、契約達成、電力供給などで勝利点を集めていく。
  • 手元にあるタイルは「アクション実行」と「線路敷設」の2通りの使い方が可能。アクションの方を選択したら、建設・開発・契約・通電などタイルに書かれたアクションを実行する。
  • 線路敷設を選択したら、タイルを線路として配置。タイルの色と配置先の色が一致すれば、追加でアクションも実行できる。アクションで使用したタイルはパス(リチャージ)することで回収できるが、線路として配置したタイルは永久に回収不可能。
  • 鉄道網を完成させて都市に電力を供給することで、即時ボーナスと終了時得点を得ることができる。
タイルの表面にはアクション、裏面には線路が描かれている。タイルの先っちょの色も重要。(引用:BoardGameGeek
線路としてタイルを配置する際は、配置先と色を合わせることで追加アクションも行える。(引用:BoardGameGeek
アクションによって新しいタイルの購入も可能。線路敷設でタイルが減っていくので、定期的に補充していこう。(引用:BoardGameGeek
個人ボードの施設を建築して電力を供給することで、多くの勝利点が手に入る。(引用:BoardGameGeek
テックツリーを成長させることで様々な能力が手に入り、ゲームを有利に進めることが可能だ。(引用:BoardGameGeek

【以下公式サイトより引用】

いいポイント
・ネットワークビルド、個人ボードのアップグレード、アクションビルド、各種終了条件を見据えての駆け引きなど、ゲーム好きなら気になる要素が盛り沢山

イマイチなポイント
・メカニクスの多様さからくるルール把握のハードルの高さ
・盤面、個人ボード、タイルなど、情報量が多く、把握が大変

世界中のコアゲーマーから人気を集めるルチアーニとターツィによるボリューム満点の本格ユーロ戦略ゲームです。

プレイヤーは、パラレルワールドで発電技術の発展による産業革命を舞台に、覇権を巡っての争いを繰り広げます。

ゲームの一番のメインとなるのは、都市間を輸送路で繋ぐネットワーク構築です。
「ニュークレウム」と名付けられた発電施設に資源を運び、また、発電した電力を送るためのネットワークを構築していきます。
そのために、さまざまなアクションを実行することになるのですが、「ニュークレウム」では、アクションが描かれたアクションタイルは、ネットワーク構築のために配置する線路タイルも兼ねているというのが大きなポイントです。
すなわちネットワークを拡大するためには、手元のアクションタイルを線路タイルとして配置して手放さなければならないため、取捨選択を迫れることとなるのです。
ただし、配置の際にもアクションを実行でき、また、条件(色)に合うように配置することができれば、さらにアクションを重ねられるため、状況によっては、有用なアクションであっても積極的に配置したほうがいい場合もあります。
アクションビルドとネットワーク構築を、一枚のタイルで同時に行うというのは、大きな選択をゲーム中に繰り返し行うことに繋がっており、非常に深みをもたらしてくれています。

もちろん、ネットワーク構築だけが重要な要素ではありません。
個人ボード上でアクションや要素の開放を行い、戦略の底上げも図る必要があるでしょう。

ネットワーク構築、輸送と発電、そして契約の達成という流れを繰り返し、より高い得点を目指すことになります。

そして、ゲーム終了に向かうのですが、複数用意された終了条件をいくつか満たしたところでゲームが終了となるため、自分の戦略においてどの終了条件を目指すのか、また、他の人はどの終了条件に向けて、どのように手を進めようとしているのかという点の読み合いや組み立ても、非常に重要となります。

ネットワーク構築と輸送からは「ブラス」、発電による契約達成とそれによるリターンをもとにした組み立ては「バラージ」、タイルを獲得することでのアクションビルドは「コンコルディア」と、いろいろな名作を彷彿とさせるメカニクスの融合が見事に実った戦略ゲームの大推薦作です。

手元のタイルをアクションに使うのか、それとも線路として使うのか。
線路として配置した場合は、そのタイルが永久的に使えなくなってしまうので、選択やタイミングが悩ましいですね……!

タイルと線路の配置先の色を一致させると追加アクションが行えるので、うまく連鎖させていきたいところです!

『ニュークレウム』は面白い?つまらない?評価やレビューを紹介

ボードゲーム愛好者のためのレビュー&データベースサイト「BGG(BoardGameGeek)」での評価やレビューについて紹介していきます。

BGGの評価点数とランキング

評価ランキング
8.1点/10点163位/28,238位
※2025年4月13日時点

本作のインスパイア元であろう『ブラス』や『バラージ』と比較するレビューが多く投稿されています!

BGGのユーザーレビューや感想

Big B:9.5/10

デザイナー陣には期待通りの出来栄えだ!『ブラス』からインスピレーションを得ているのは間違いないが、選択肢がより豊富で(実際、選択肢の組み合わせは無数にある)、同時に慎重な判断も数多くある。
何かを完成させるために探し回ることから実行できることが多くある中で、タイミングと機会費用についてじっくり考えなければならない段階へと徐々に移行していく過程が、実に気に入っている。
また、変動性をリプレイ性だと勘違いする一部のヨーロッパ人(ルチアーニのゲームも含む)とは異なり、あらゆる変動性はゲームプレイに実質的な違いをもたらす上で、実際に大きな影響力を持っているように感じる。

クールなテーマは見失われつつあり(ルチアーニの作品としては意外ではない)、カバーアートや​​他のコンポーネントのグラフィックデザインがかなり魅力的であることを考えると、ボードの色彩は少し残念。
ただ、コンポーネント上のアイコンが少し小さいことを除けばかなり機能的であり、素晴らしい作品だ。
ボード&ダイス社はお気に入りの出版社の一つですが、私にとってホームランを打つことは滅多にないと思っていた。ただこの作品は、ホームランと言えるだろう。

Lapsus:9.5/10

『ブラス』よりもオープンで、『バラージ』よりも寛容で、どちらよりも判断の余地が広い。非常に奥深く、ゲーム性も豊富。もっとプレイする必要があるものの、今のところ私にとっては大ヒットだ。
私の好みはバラージ>ニュークレウム>ブラスだが、『ニュークレウム』の方が要求が軽く、テーブルに出すのも簡単でしょう。

『ニュークレウム』は行き詰まらず、常に何か生産的なことをできるので、初心者(そしてあまり実力のないプレイヤー)にとっては満足感が高いだろう。同時に奥深さがあり、上手にプレイするのはやりがいがあある。これは良いバランスだ。
ルール自体はそれほど複雑ではなく、より複雑なゲーム(例えば最近のラセルダのゲームなど)と比べてもはるかに奥深さがある。

欠点としてはテーブルを占領してしまうことと、遅かれ早かれ壊れてしまうであろう薄っぺらなテックボードがあまり好きではない。アートワークは気に入っているし、機能的にも優れている。
このゲームと『ブラス』をプレイすると、ネットワークルールについて混乱しやすい。両者は大きく異なる一方で、多くの点で似ている部分もあるからだ。

ちなみに、このゲームが『ブラス』や『バラージ』と全く共通点がないと言う人は、明らかにどちらのゲームも理解していない。このゲームを「ポイントサラダ」と呼ぶ人も、自分が何を言っているのか分かっていない。こういったレビューに、あなたの時間を費やす価値はない。

rapires:9/10

ルチアーニは毎年数々の優れたゲームデザインを生み出し、急速にヨーロッパ最高のゲームデザイナーへと成長を遂げている。

このゲームのアクションシステムは非常に優れており、プレイヤーボード上でタイルを使用すると、後でも使用できることが保証され、収入を得る可能性が高まる。一方で、線路として配置することはネットワークを構築する唯一の方法だが、タイルを失うことになる。……最高のゲームメカニクスだ。

RoadHouse:6.5/10

『ニュークレウム』のシステムには「エレガント」という言葉は当てはまらない。多くの可動部品があり、細かい点まで理解する必要がある。
ゲームプレイには多くの戦術的判断が必要であり、細部への注意が非常に重要。ターンごとにゲーム状況がかなり変化し、4人プレイではダウンタイムがネックとなる。

正直に言うと、ルールブックは散々だ。解説動画でルールを学ぶのは非常に役立つ。
全体的に見て、このゲームは初心者にとってはあまり良い体験とは言えない。注意を怠ると簡単にゲームを台無しにしてしまう可能性があり、経験豊富なプレイヤーはポイントで大きくリードしてしまう可能性が高いだろう。

『ブラス』との類似点もいくつかあるが、私が指摘したいのは、多くのヘビーユーロゲームがはるかに洗練されたシステムではるかに合理化された体験を提供しているということ。『ニュークレウム』は、油が十分に入っていない、ゆっくりと温まるエンジンのようなものだ。

grogboxer:6.5/10

2回プレイした。まあまあだ。個人的には『バラージ』ほど面白くもインタラクティブ性も高くなく、『ブラス』と比較するのは『ブラス』のインタラクティブ性と(良い意味で)熾烈さを考えるとフェアではない。
『ブラス』が名作と呼ばれるには理由がある。『ニュークレウム』は『ブラス』とは違う。

アクション選択の仕組み、そしてそれらをボード上の線路に変換するという点は独特。しかし、その結果、アクションを競い合うという感覚が薄れてしまう。ボード上での競争は、アクションを蓄積してネットワークを構築(またはレールを確保)していくことで、スローダウンしてしまう。
自分のウラン以外、誰のものも使えないというのは、少し奇妙な選択。まるで「自分のものを作る」ゲームのような感じだ。

『ニュークレウム』は面白くて楽しいので、また喜んでプレイすう。ただ、『ブラス』や『バラージ』よりかなり劣っていると思う。最近のゲームに関して言えば、『ヘゲモニー』は非対称競争の部分でもかなり優れている。

SNSでの評判や口コミ

『ニュークレウム』に拡張はある?

『ニュークレウム』の拡張は、日本では3種類が登場。
いずれも2025年4月に発売予定です。


ニュークレウム:拡張 オーストラリア 【テンデイズゲームズ】

オーストラリアを舞台に、新たな資源が追加!
・定価:未定

・BGG評価:8.4点


ニュークレウム:拡張 進歩の宮廷 【テンデイズゲームズ】

宮廷アクションで、さらなる利益をゲット!
・定価:未定

・BGG評価:8.4点


ニュークレウム:拡張 後援者セット 【テンデイズゲームズ】

様々な後援者のサポートを受けて、核戦略を向上!
・定価:未定

・BGG評価:8.2点

『ニュークレウム』はBGAやオンラインで遊べる?

『ニュークレウム』は、「TABLETOPIA(テーブルトピア)」にて、オンラインでプレイすることができます。

BGAでは、プレイすることができません。

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