『ドミニオン』ルールやレビューなど総合情報!世界的ゲーム賞で史上初の3冠を達成した、「デッキ構築」の金字塔作品

『ドミニオン』の発売日や価格、BGGランキング、BGAの対応有無などの総合情報をまとめてお届けしていきます。

目次

『ドミニオン』とは?どんなボードゲーム?

『ドミニオン』は、ホビージャパンから発売のデッキ構築ゲーム

“ドミニオン”は領土のことであり、プレイヤーは中世欧州の小王国の領主となって領土の拡張を目指していきます。

拡張を含めると無数のカードが存在しますが、通常使用するのは毎回10種類のみ。

どのカードを使用するかで「とにかくお金を稼ぐデッキにしてみよう」「今回は相手の妨害を中心にしちゃおうかな」とプレイ感や戦略性が全くの別物になり、何回プレイしても飽きずに楽しめる作品となっています。

遊戯王などのTCG好きであれば、絶対にハマるはず!
カードゲームは対戦だけでなく、デッキを作っている時間も楽しいですよね?
「このカードとあのカードでコンボできそうだな」といったあのニヤニヤしちゃう感じを、そのままボードゲームにしたような作品です。

世界的ゲーム賞で史上初の3冠を達成しており、ボードゲームの中でもかなり有名な作品です!

発売日や定価など基本情報

『ドミニオン』の発売日は初版が2009年4月、第二版が2017年12月。現在販売されている第二版の価格(定価)は税込5,500円です。

正式名称ドミニオン
(英名:Dominion)
ジャンル・メカニクスデッキ構築
発売日初版:2009年4月
第二版:2017年12月
定価税込5,500円(第二版)
プレイ人数2~4人
プレイ時間30分
対象年齢14歳以上
ゲームデザイナードナルド・X・ヴァッカリーノ(Donald X. Vaccarino)
販売メーカーホビージャパン
公式サイトhttps://hobbyjapan.games/dominion_2nd/
BGG紹介ページhttps://boardgamegeek.com/boardgame/209418/dominion-second-edition
ベストなプレイ人数は何人?

BGGによると、『ドミニオン』のベストなプレイ人数は3人となっています。ただ、2人&4人のプレイもオススメはされているので、そこまで人数は気にしなくて良さそうです。

ソロプレイは可能?

『ドミニオン』は2~4人用のゲームのため、1人でのソロプレイはできません。

『ドミニオン』ゲームデザイナーのドナルド・X・ヴァッカリーノさんが他に手掛けた作品は?

『キングダムビルダー』

『グリード』

初版と第二版の違いは?

第二班では初版から6種類のカードが抜け、新たに7種類のカードが加わっています。

削除されたカード追加されたカード
・木こり
・宰相
・祝宴
・泥棒
・密偵
・冒険者
・家臣
・前駆者
・商人
・密猟者
・山賊
・衛兵
・職人

『ドミニオン』のルールをザックリ紹介

ルールの要点まとめ
  • プレイヤーは全員、同じ初期デッキからスタート。カードを毎ターン購入して、デッキを徐々に強くしていく
  • 毎ターン手札はリセットされ、デッキから新しく5枚引いた状態でターン開始。時には不要なカードを除外してデッキを圧縮しながら、理想のデッキを作り上げよう
  • 「勝利点カード」を集めて、最終的に勝利点が1番多いプレイヤーが勝利。ただし勝利点カードはゲーム中に一切効果がなく”邪魔”となってしまうので、購入タイミングは慎重に

セットアップ

4人プレイ時のセットアップの例(※初版のものを使用しています)
STEP
基本カードをプレイ人数に応じた枚数でサプライとする

基本カードである財宝カード3種・勝利点カード3種・呪いカードを、それぞれプレイ人数に応じた枚数の山札を表向きで作成。場に並べてサプライとする

プレイ人数勝利点カード呪いカード
2人8枚10枚
3人12枚20枚
4人12枚30枚
STEP
王国カード10種類を選択してサプライを作る

王国カードを10種類選択して、それぞれ表向きで山札を作成して場に並べてサプライとする。王国カードの山札は基本10枚だが、「庭園」などの勝利点を持つ緑のカードは、プレイ人数の勝利点カードと同じ枚数で山札を構成する(4人プレイの場合は12枚)

王国カードはランダムや自由に選択して良いが、どれを選ぶかによってゲームバランスが大きく変化する。慣れないうちは、説明書のオススメ組み合わせを参考にするのが良いだろう

STEP
各プレイヤーの初期デッキを作成する

プレイヤーごとに「銅貨」7枚「屋敷」3枚の合計10枚を配布。よくシャッフルして、裏側で山札を作りデッキとする

ゲームの流れ

『ドミニオン』は、毎ターン新しいカードを購入していき、自分のデッキを徐々に強くしていくゲームです。

最初は全員同じデッキからスタートしますが、どのカードを購入していくかでプレイヤーごとに全く違うデッキへと変貌していきます。

カードの種類と特徴

カードは大きく下記の3タイプに分類され、サプライにあるカードをどう買うかは自由に決められます。(もちろん、お金が足りていないと買えません)

カードの大まかな分類
王国カード「デッキからカードをドローする」など、様々なアクションを行えるカード。基本的にこの王国カードを買って、様々なコンボを発生させるのが主流の戦い方
財宝カードいわゆるお金。カードを購入するのに必要となるため、適度に集めないと高価なカードが買えない
勝利点カードその名の通り「勝利点」が得られるもの。最終的に、勝利点が1番強いプレイヤーが勝者となる

勝利点を集めたプレイヤーが勝ちなので、最終的には「勝利点カード」を多く集めるのが目的です。
ただ勝利点カード自体は何も効果を持たないので、序盤に買ってしまうと無駄に圧迫してしまい、デッキがうまく回らなくなってしまいます……。

他のプレイヤーがどれくらい集めているかを考えながら、最適なタイミングで買うことが重要です!

自分のターンでできること

ゲーム開始時に、10枚で構成された初期デッキから5枚をドロー。

その後、自分のターンが回ってきたら、下記のアクションをそれぞれ順番に行っていきます。

手番でのメインアクション
①アクションフェイズ手札にあるアクションカード(アクション効果のある王国カード)を使用する。原則1枚しか使用できないが、アクションカードによって回数を増やすことも可能
②購入フェイズ手札の財宝カードを公開して、その合計金額分までのカードを購入できる。原則1枚しか購入できないが、アクションカードによって回数を増やすことも可能
③クリーンアップフェイズ使ったカードや残った手札をすべて捨て札に。その後、デッキから5枚ドローして次のターンの手札となる。デッキからカードが引けない場合は、捨て札のカードをシャッフルして新しいデッキを作る

手札のカードは使った&使っていないに関わらず、ターンの終わりにすべて捨て札に。

毎ターン必ず新しいカード5枚で手札が開始となるので、前述の通り「勝利点カード(何の効果も持たない)」を無駄に買いすぎて手札にいっぱい来てしまうと、そのターンはほとんど行動ができなくなってしまいます……。

▲勝利点カードを無計画に買いまくったら、かなり弱い手札になってしまった……。
勝利点カードを買うタイミングは慎重に。

手札の5枚に強いカードを持ってくるために「デッキ圧縮」の概念が本作では重要となります。

アクションカードの中には「カードの廃棄(除外)」ができるものがあるので、ある程度強いカードが集まったら、初期カードや弱いカードを破棄することで、手札の5枚に強いカードを引ける確率を高めることが可能です。

ここからは、各フェイズを詳しく紹介していきます。

①アクションフェイズ

「アクションフェイズ」では、アクションカード(アクション効果を持つ王国カード)を1枚使用できます。

初期デッキにはアクションカードが1枚も入っていないので、アクションカードを購入するまでは本フェイズは強制的にスキップとなります。

アクションカードの中には「アクション回数」を増やすカードも多くあり、回数を増やしていけばアクションカードを1ターンで大量に使用するコンボも可能です。

▲うまくデッキが回れば、こんなにコンボがつながることも!
アクション回数の増加は累積していき、合計で「+5アクション」「+9ドロー」などのフィーバー状態となる。

②購入フェイズ

購入フェイズでは、手札にある財宝カードを好きなだけ公開。

その合計金額に応じて、サプライにある好きなカードを1枚購入して、自分の捨て札に置きます。

「購入回数プラス」のアクションカードを使っていれば、1度に2枚以上購入することも可能です。

購入したカードは捨て札に置かれるため、すぐに使えるわけではない点に注意!
デッキのカードがなくなって、捨て札をシャッフルして新たなデッキを作る際に、初めてデッキに入ることとなります。

購入してから使うまでに結構なタイムラグが発生するので、先を見越してカードを購入することが重要です!

▲カードの左下に必要なコストが書いてあり、足りていれば購入できる。
画像のケースだと1金余るが、購入回数をプラスしていないと1枚しか購入できないため、余ったお金は消失することとなる。
▲初期デッキには1金の価値の銅貨しか入っていない。銀貨・金貨は、購入することでデッキに入り使えるようになる。
毎ターン手札が5枚からスタートとなるため、価値の高い財宝カードを手に入れないと、なかなか高い買い物ができない。

③クリーンアップフェイズ

「クリーンアップフェイズ」では、このターン使ったカードや残った手札をすべて捨て札に。

その後、デッキから5枚ドローして次のターンの手札とします。

デッキからカードが引けない場合は、捨て札のカードをシャッフルして新しいデッキを作ります。

ここまで終えたら自分のターンは終了なので、時計回りで次のプレイヤーのターンに。

これを、次で紹介する「ゲーム終了条件」を満たすまで繰り返していきます。

ゲームの終了条件と勝敗

下記いずれかの終了条件を1つでも満たしたら、そのターンまでプレイしてゲームは終了となります。

ゲームの終了条件
属州の売り切れ勝利点カードの1種である「属州」が売り切れ(サプライの山札が空)となる
3種類の売り切れサプライのいずれか3種類が売り切れ(サプライの山札が空)となる。王国カードだけでなく、財宝カードや勝利点カードなどすべてのサプライを含めて3種類なので注意
▲王国カード2枚、勝利点カード1枚の合計3枚が売り切れとなったのでゲーム終了。
▲勝利点カードはゲーム中全く効果を発揮せず邪魔になってしまうので、6点が1枚で手に入る「属州」をなるべく手に入れたい。
個人的には、サプライ3種が売り切れるよりも、この属州の売り切れによるゲーム終了の方が多い印象だ。

ゲームが終了したら、自分の所持しているカードの勝利点を合計。

1番勝利点が多かったプレイヤーが勝利となります。

『ドミニオン』は面白い?つまらない?評価やレビューを紹介

ボードゲーム愛好者のためのレビュー&データベースサイト「BGG(BoardGameGeek)」での評価やレビューについて紹介していきます。

『ドミニオン』BGGの評価点数とランキング(※第二版のもの)

評価ランキング
7.8/10点184位/27,456位
※2024年11月18日時点

世界的ゲーム賞で史上初の3冠を達成しただけあり、かなりの高評価!
まだプレイしていない人には、ぜひともオススメしたい作品です!

『ドミニオン』BGGのユーザーレビューや感想

threeofsix:10/10

ランダムなスタートと面白いカードコンボにより、各ゲームがかなり違ったものに感じられるため、リプレイ性は信じられないほど高い。
1つの戦略に頼ることはできず、状況に適応する必要がある。
勝利への道はたくさんあり、ユニークなプレイスタイルもある。

かなりスピーディで2人プレイでも十分に楽しめるが、おそらく4人以上では遅くなるだろう。
まだ探求していない拡張がたくさんあり、バリエーションがさらに広がっている。
アプリはとてもよくできていて、ビジネスモデルも素晴らしい。

larrydurbin:10/10

ボードゲームにおけるデッキ構築の人気の火付け役となったゲーム。
ドミニオンは2008年の時点でも素晴らしかったし、現在でも素晴らしい。
多くの拡張があり、探求するものがたくさんあるため、『ドミニオン』は歴代トップ10に入る。
デッキ構築ゲームの大御所は今でもKINGなのだ!

Rubenvdb96:9/10

最初に買ったデッキ構築ゲームで、今でも私のリストの上位にある。
拡張オプションが豊富で、あらゆるタイプのプレイヤーに適した拡張がある。

このゲームはデッキ構築の素晴らしい入門書で、『ドミニオン』のおかげで本当に好きになったジャンルだ。このゲームは本当におすすめだ。

私は(おそらく100回プレイして)基本ゲームだけをプレイするのは少し飽きてしまったが、それでもこのゲームと拡張をプレイするのは本当に好きだ。

iRRM:6.5/10

デッキを洗練させ、大量のターンを費やしてそのすべてを使い切るのは素晴らしい気分だ。
しかし、致命的なことに、プレイヤー同士の交流が少なすぎて、ソリティアをしているような気分になることがある。

PermaFrost88:6/10

このゲームはメカニズム的に健全だ。純粋なデッキ構築だ。
しかし、このゲームの良さはそこで終わっている。機械的に健全である以外に、このゲームには味がない。カードを買う戦略が決まったら、あとはひたすら動き回るだけだ。

『ドミニオン』SNSでの評判や口コミ

『ドミニオン』の拡張一覧!おすすめの拡張も紹介

『ドミニオン』には、最新の『ドミニオン:旭日』まで含めた16個もの拡張が発売されています。

スクロールできます
第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾第6弾第7弾第8弾第9弾第10弾第11弾第12弾第13弾第14弾第15弾第16弾
名称ドミニオン:陰謀 第二版ドミニオン:海辺 第二版ドミニオン:錬金術ドミニオン:繁栄 第二版ドミニオン:収穫祭ドミニオン:異郷 第二版ドミニオン:暗黒時代ドミニオン:ギルドドミニオン:冒険ドミニオン:帝国ドミニオン:夜想曲ドミニオン:ルネサンスドミニオン:移動動物園ドミニオン:同盟ドミニオン:略奪ドミニオン:旭日
価格税込4,950円税込4,400円税込3,300円税込5,500円税込3,300円税込4,950円税込4,950円税込3,300円税込4,950円税込5,500円税込4,950円税込4,950円税込4,950円税込4,950円税込5,500円税込6,600円
特徴他プレイヤーを妨害する「アタック」のカードを多数収録次のターンにも効果がある能力「持続」が新登場新たな財宝カード「ポーション」を使って、魔法の力を手に「金貨」「属州」よりも高い価値のある「白金貨」「植民地」が登場多様性をテーマにした新種カード「褒賞」と共に、領民たちの祭りが始まるカードを獲得すると、即座に効果が使える能力を多数収録カードの廃棄と改良をテーマに、不吉な「廃墟」カードが登場領主たちはギルドに加わり、「コイントークン」を使いながら商売に励むさらなる栄華を求めて、「リザーブカード」「トラベラーカード」で冒険へ得点計算の方法を追加する「ランドマーク」が登場購入フェイズの後に使える「夜行カード」など、新カードが続々芸術と技術の革命時代を舞台に、「アーティファクト」を奪い合え「馬」「追放」「習性」カードを使って、移動動物園を経営「同盟」カードで蛮族と同盟を結び、共に支配を進めよう戦利品をもたらす財宝や持続カード、山札を変更する「特性」カードが登場デッキから飛び出す「影」カードや、いつか起こってすべてを変える「予言」が登場

おすすめの拡張はどれ?

個人的におすすめな拡張は、第2弾『海辺』・第4弾『繁栄』・第6弾『異郷』あたりでしょうか。

拡張と言われると第1弾から順番に買いたくなると思いますが、第1弾『陰謀』は他人を攻撃するアタックが中心となっており、少し扱いが難しい印象です。

そもそも『ドミニオン』の拡張をいくつも混ぜて遊ぶケースはあまり多くないと思うので、全部集める必要はなく、本当に欲しいものだけ購入すればOKです。

その中でも個人的にわかりやすくて誰でも楽しめるのが、第2弾・第4弾・第6弾あたりだと思っております。

こちらは、あくまで『ドミニオン』初心者向けのチョイスです。
自分もそこまで精通したプレイヤーではないので、コアプレイヤー向けのオススメ拡張については、別の方を参考にしていただいた方が良いと思います。

『ドミニオン』はBGAやオンラインで遊べる?

『ドミニオン』はBGAではプレイできませんが、専用のオンライン版があります。

ブラウザ版Steam版・スマホアプリ版(iOSAndroid)が出ており、それぞれ基本セットは無料でプレイできますが、拡張を入れるには課金が必要となります。

ドミニオンはセッティングや片付けに時間がかかるので、オンラインで遊ぶのはかなり楽だったりします……!
フレンドとの対戦はもちろん、AIとの対戦もできるため、とにかく1回試してみたい人にもおすすめです!

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