『ヘゲモニー』の発売日や価格、BGGランキング、BGAの対応有無などの総合情報をまとめてお届けしていきます。
『ヘゲモニー』とは?どんなボードゲーム?
『ヘゲモニー』は、Engamesから発売の非対称カードドリブン(※)ゲーム。
プレイヤーは労働者階級・中産階級・資本家階級・政府といった4つのグループに分かれ、それぞれが独自の目標を追い求めていきます。
プレイ時間は90〜180分と、かなりの重量級。
その分ゲームの世界観にどっぷりと浸かりながら、他作品にはない骨太な体験が味わる作品です。
各陣営ごとにプレイ感・目標が異なる非対称性ゲーム!
代表的なところだと『ルート(Root)』に近いでしょうか?
基本ルール以外に「陣営ごとのルール・役割」をしっかり理解しないと充分に楽しめないので、インストにもかなりの時間がかかります。
初めてプレイする際は、最低でも5~6時間は確保した方が良さそうです!
発売日や定価など基本情報
『ヘゲモニー』の発売日は2024年10月31日(木)。価格(定価)は税込17,600円です。
正式名称 | ヘゲモニー (英名:Hegemony: Lead Your Class to Victory) |
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ジャンル・メカニクス | カードドリブン、非対称 |
発売日 | 2024年10月31日(木) |
定価 | 税込17,600円 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 90〜180分 |
対象年齢 | 14歳以上 |
ゲームデザイナー | バンゲリス バギアルタキス(Vangelis Bagiartakis)、バルナバス ティモテウス(Varnavas Timotheou) |
販売メーカー | Engames |
公式サイト | https://www.engames-s.com/product/3284 |
BGG紹介ページ | https://boardgamegeek.com/boardgame/321608/hegemony-lead-your-class-to-victory |
『ヘゲモニー』のルールをザックリ紹介
- 「労働者階級」「資本家階級」「中産階級」「政府」の4つの陣営から1つを担当して、それぞれ全く異なる目標に向かって進み勝利点を獲得する
- 手札のアクションカードをプレイ、もしくは捨てて基本アクションをプレイ。これを5回繰り返す
- 「財政政策」「医療・福利厚生」などの様々な法案に投票。時には影響力コマで追加の票を投じながら、自分の理想とする国へと導こう
それぞれの階級(陣営)の特徴 | |
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労働者階級 | 労働者を配置して、資金を稼ぐ。そのお金を使って食料・健康・教育といった需要を伸ばし、繫栄度を上げることを目指していく |
資本家階級 | 企業を経営。労働者がやってきて商品やサービスを生産してくれるので、それを最適なタイミングで販売して利益の最大化を図っていく |
中産階級 | 労働と経営、両方を担当。どちらか一方だけに注力するのではなく、生産・販売・消費のバランスが完璧な状態を作り上げていく |
政府 | 他3つの階級すべてをバランス良く満足させ、正当性を得ることを目指していく。様々な社会問題にも対処しなければならない |
ザックリイメージをまとめると、「労働者階級」と「資本家階級」が、真逆の国家像を追い求めてバチバチ。
その中間を目指すのが「中産階級」で、全員を援助しながら国全体の満足度を高めていくのが「政府」といった感じでしょうか?
【以下Engames公式Noteより引用】
■どんなゲーム?
ヘゲモニー(hegemony)とは、政治的、経済的、軍事的に優位に立つこと、またはリーダーシップを発揮することを意味する言葉です。
この世界では、あなたが暮らす国は混迷を極めており、経済は低迷、政治的緊張が高まっています。
IMFの介入も辞さない事態ということなので、この国は相当ヤバいです。
プレイヤーはそれぞれ特定のグループのリーダーを担当し、自分たちの理想を追い求めながら、国を建て直すために尽力することになります。なかなかのスケールの大きさです。
特定のグループとは「労働者階級」「中産階級」「資本家階級」「政府」の4つ、各プレイヤーは、このグループから1つを担当します。
各プレイヤーは、それぞれの目標に向かって進み勝利点を得ていく、完全非対称型のボードゲームです。
■ゲームシステム
それぞれの目標と言いましたが、プレイの根幹は同じです。
アクションフェイズでは、手札のアクションカードをプレイする、もしくはカードを捨て札にして基本アクションを行う、これを5回くり返します。
そのあと商品やサービスを提供したり、賃金を支払ったり、税金を払ったりするのですが、そのあとがヘゲモニーのキモです。
■投票
VOTE!投票です。
国家を維持するためには「財政政策」「医療・福利厚生」「移民政策」など、様々な方針があり、各グループには勝利点につながる「こうだったらいいな」という理想があります。法案は先ほどのアクションフェイズ中に提議されるので、各プレイヤーは「賛成」か「反対」かを表明した上で、投票を実行します。
投票の方法を簡単にご説明しますと、各プレイヤーのパラメータに応じた投票コマの数が与えられます。投票コマはすべて布袋の中へ。
各々が「賛成」「反対」をトークンで示したあと、投票コマから5個をランダムに引いて、法案の可否が決定する…と思いきや!
プレイヤーが持っている影響力コマを支払うと追加の票を投じることができるのです!「影響力コマ」が具体的になにを意味するのかは、想像にお任せします…。
影響力コマの支払いは、支払いたいコマの数を片手に握って同時公開する、いわゆる「握り競り」です。まさに手に汗握る瞬間です。
労働者階級は賃金、福利厚生も手厚い方がいい、資本家階級は賃金、課税は安い方がいい、中産階級はあまり偏らずにバランスをとりたい。
思惑のトライアングルが発生する中で、政府はみんなの機嫌をとりたいけれど、財政支出を抑えないとIMFが出てきてしまう緊張感!
想像するだけでもゾクゾクする展開が待ち受けています。
ディテールを話すときりがないので、出来るアクションの名前だけでも紹介しますと、「ストライキ」「政治的圧力」「海外市場への販売」なんだか穏やかではない言葉も並んでおりますが、権利のための闘争ですから当然です。
ゲームを盛り上げる各種トークンも雰囲気があります。
健康はハート、ぜいたく品はスマートフォンで表されています。
一度は手に取ってみたくなりますね。
■拡張「危機と管理」
そして今回は拡張「危機と管理」の同梱版となります。
特長の1つが「オートマ」、各階級ごとに1セットのAIカードがあり、このセットを使えばそれぞれオートプレイが可能なので、ソロプレイが出来るようになったり、せっかく4つの陣営だから3人しかいないけど4人プレイがしたい!みたいなことも、オートマを使えば可能となります。
さらにはIMFの介入の方法が変更となる「危機対応」と、毎ラウンド現れるイベントに政府が関わる方法を変更する「代替イベント」というミニ拡張も同梱です。
ルールブックが40ページほどあるので、プレイする際はしっかり覚悟を……!
The Game Gallery Channelさんでルール説明動画が上がっているので、視覚的に理解したい方はそちらを見てみるのが良さそうです!
(それでも動画は1時間30分ほどあるので、いかに重たいゲームかが伝わりますね……!)
『ヘゲモニー』は面白い?つまらない?評価やレビューを紹介
ボードゲーム愛好者のためのレビュー&データベースサイト「BGG(BoardGameGeek)」での評価やレビューについて紹介していきます。
『ヘゲモニー』BGGの評価点数とランキング
評価 | ランキング |
---|---|
8.4点/10点 | 58位/27,505位 |
ランキングTOP100以内と、かなり高評価!
ゲーム内容はもちろん、現実世界と紐づくような世界観も、高く評価されているようです。
『ヘゲモニー』BGGのユーザーレビューや感想
『ヘゲモニー』SNSでの評判や口コミ
ヘゲモニー
— ほしか (@starplus405) November 3, 2024
めっっちゃ面白い!!!
テーマの再現性エグ!
ルール聞きながら、そうだよね社会てそうだもんそらそうなるよって激納得、人間社会は壮大なボドゲだったんや!
日常では労働者階級しかプレイさせてもらえないけど、今日は資本家階級でお金ザブザブ動かして政府と労働者いじめてやった! pic.twitter.com/mHX3UH3hFC
#ヘゲモニー KS版
— 130 (@1301783) October 20, 2024
いやぁ…噂通り面白かった…
本当に噂通り、インスト中はわけわかんないけど、やってる事が経済的に自然な事なので中盤位からは先を見越したプレイになり、終盤は「これもう一回プレイしたい…」と思うばかり笑
これは全ボードゲームにやって欲しいわぁ…#ボードゲーム pic.twitter.com/pctPTkLCgW
『ヘゲモニー』に拡張はある?
『ヘゲモニー』には拡張「危機と管理」があり、実はこちらは本体に同梱されています。
本拡張にはAIデッキが含まれており、これによりオートプレイが可能となっています。
『ヘゲモニー』はBGAやオンラインで遊べる?
残念ながら、現状『ヘゲモニー』はBGAやオンラインで遊ぶことはできません。今後の追加を期待しましょう。
セットアップにも時間がかかるゲームなので、もしオンラインで遊べたらかなりスムーズに進行できるかもですね!